4月2日
田起こし
昨年までは稲わらを全量田んぼの外に出しておりましたが、今年は3分の1位の量の細かく刻んだ稲わらを田んぼ全体に広げて、田起こしですき込むようにしてみました。
できれば稲わらは田んぼに入れたくないのですが、田んぼから外に出した稲わらを有効に利用し続けるのが難しい状況なので、ある程度の量を田んぼにすき込んでみました。
どんな影響があるかしっかりと見ていきたいと思います。
4月16日
塩水選 ~ 浸漬
昨年までと同じように、比重1.13の塩水に種籾(たねもみ)を入れて浮いた種籾をすくい出しました。
比重1.13という濃い塩水に種籾を入れるのが何となくかわいそうなような気がして「来年からは真水に入れて選別しよう」と昨年は考えていたのですが、結局思いきれずに同じように塩水での種籾選別になりました。
今年も、温湯消毒も含めて種子消毒を一切していません。
4月25日、26日
籾播き ~ 苗箱並べ ~ 発芽
25日の午後に苗箱に床土を入れ、26日の午前中に籾播きをして午後に苗代に並べました。
苗箱に使用した土は、昨年までと同じ「無肥料焼成培土」です。
苗箱の中にも肥料や農薬類は一切使用していません。
5月31日、6月8日
荒代かき ~ 本代かき
井水の水が少ないため代かきには苦労していますが、今年は昨年よりも水量が少し多かったため、今までで一番代かきがしやすくてありがたかったです。
6月11日
田植え
前日に苗代から苗を移動し、11日は息子と娘と一緒に田植えをしました。
苗丈は年々伸びており、昨年は11㎝位でしたが今年は14㎝位になりました。
毎年同じ苗代で無肥料で苗作りをしておりますが、苗が元気に育つ姿にはいつも感動させられます。
6月18日~8月下旬
除草作業
今年は手押しの除草機を3回押しました。
昨年までは手押し除草機の使用は1回で、その後は手で除草しておりましたが、除草機を押す回数を増やせば手で除草する手間が減らせるのではないかと思い増やしてみました。
株間は昨年までは大きい草のみ全て手で除草しておりましたが、今年は長い柄の先にΩ型の刃がついた道具で1回除草しました。
結果は、ほとんど手で除草する必要がありませんでした。
もしかしたら、草の勢いよりも稲の勢いの方が年々強くなっているために除草が少しずつ楽になってきているのかもしれません。
6月中旬~8月上旬
田植え後~出穂
今年は8月に雨の日が多く、いもち病が発生した地域が多かったですが、いなほ農園の田んぼではいもち病が発生することなく元気に育ってくれました。
昨年と同じように6月の中旬から下旬頃にイネミズゾウムシが多くの株につきましたが、何日かしたらいなくなり全く害はありませんでした。
病気や害虫への対策で農薬を使わなくても、稲自信が自分の力で対策をしているようです。
10月4日、5日
稲刈り
昨年まではコンバインでの稲刈りを依託していましたが、今年はコンバインをレンタルして稲刈りをしました。
コンバインの操縦は息子がしました。
コンバインで稲刈りをしながら、「この稲刈りの仕方がいなほ農園にとってほんとうに良いのだろうか」と考えながらの稲刈りでした。
より自然に叶った、より持続可能な稲刈りの仕方を考えていきたいと思います。