今年のお米作りが本格スタート

4月19日、種モミの選別。
今年も真水で選別しました。
選別のあとは水に浸漬。
今年も温湯消毒もしていません。
4月23日、田起こし。
昨年より3週間遅く田起こしをしました。
24日、今日は苗代にする所を波シートで囲いました。
明日はここに水を入れて整地板で土の表面を練りながら平らにします。
お米作りがいよいよ忙しくなってきました。

濃い塩水で選別するのが一般的ですが、昨年から真水で選別しています。水に浮いて省かれる種籾は塩水選に比べてかなり少ないですが、昨年は塩水選をしていた年よりも元気な苗ができました。
今年は品種によって違う容器で浸漬しています。
昨年よりも田起こしを3週間遅くしてみました。秋には起こしていないので田起こしはこの1回だけです。
田んぼの中の一部分を波シートで囲って苗代にします。毎年この場所で苗作りをしています。

生きもの達との共同作業

先日から水を溜めている「稲の多年草化栽培」の実験圃場に、さっそくたくさんのカエルの卵を発見。
周辺の田んぼに水が入るのはまだ1ヶ月位先なので、唯一水が溜まっているこの田んぼを見つけて大喜びで卵を産んだのかな?
たんぼの畦にはたくさんのモグラの山が。
食べ物を食べるためだけに穴を掘っているのか、ほかにもモグラにとって大事な理由があるのか。
それでもカエルやモグラが自然に田んぼにやってくるということは、きっと稲にとって良い働きもしてくれているのだろう。
モグラが掘った地下道は、畦の形を崩してしまうので嬉しくはないけど。
まあほどほどに掘ってくださいね。

モグラが作ったたくさんの山の一つひとつに棒を刺して地下道を見つけ、その穴を土で埋めていきます。
なかなか手間のかかる作業です。

田植えをしない米作り

今年は、田植えも種モミ播きもしない米作りにチャレンジします。
「稲の多年草化栽培」の普及に取り組んでいる方がおられますが、自分もその栽培方法を実践してみます。
今年は4畝の田んぼ1枚で取り組んでみます。
稲刈が終わったあと、田んぼを起こさずにそのままにしてありますが、3月20日にその田んぼに水を入れました。
秋までずっと水が入ったままにしておきます。
すると、いつの日か稲の切り株から新しい茎が伸びてきて秋には収穫できるということです。
本当にそんなことが可能なのか、でもこれで稲が育ち収穫が出来ればまさに夢のような栽培方法だと思う。
どんな結果になるか、不安でもあり楽しみでもあります。

柿の木の剪定

福寿草も咲いて少し春めいてきた今日この頃、柿の木の剪定をしています。
毎年切っても、どんどん枝を伸ばす柿の木。
伸びたいように伸ばしてやりたい気もするけど、そうするとどんどん背も伸びて柿の実を収穫しにくくなってしまう。
人間の都合で申し訳ないけど、今年も切らせてもらいますね。
柿の木にも人にも、どちらにもちょうど良い剪定、なかなか難しいものだ。

12月の稲刈り

11月11日に稲刈りをした田んぼで、一部刈り残しておいた部分の稲刈りを12月4日にしました。
11月11日に稲刈りをしたお米は、ちょうど良い水分量に乾燥しており味もかなり美味しかったのですが、更に乾燥が進むとお米はどうなるんだろうか。
倒れてしまうのか、稲粒が落ちてしまうのか、味はまずくなってしまうのか。
予想したのとはかなり違い、茎はまっすぐに立っており、稲粒はしっかりと付いておりました。
味の確認はこれからですが、稲刈りの最適期は本当はいつなのだろうか、更に観察を続けていきたいと思います。
今回も、一部刈り残しておきました。

今回刈り残した稲は倒れるまで置いておき、その時のお米の味を確認したいと思います。

“完熟自然乾燥米” 完成!

はざ掛けをしない自然乾燥米が完成しました。
11月11日 晴天、かなり遅い時期の稲刈り。
はざ掛けをしないで丁度良い具合に乾燥できないだろうか。
稲粒の登熟の最高地点で稲刈りをしたい。
そんな思いでチャレンジした今年の米作り。
9月の中旬から下旬が稲刈りの適期と言われているなかで、あえて11月11日に稲刈り。
肥料や農薬を一切使わない米作り。
そして今年は、登熟の最高地点と収穫時点での適正水分量達成を目指して取り組んだ米作り。
今日、籾摺りが完了し目標達成。
ひと際大きな米粒。
水分量は14.2%という適正数値。
味も最高。
米作りについて、かなりいろいろと学ばせて頂いた一年でした。

稲刈り直前の田んぼ。黄金色ではなく、一面枯れ色の田んぼでした。
稲刈をして即脱穀しました。

風さやかの稲刈り

今日 風さやかの稲刈りをしました。
風さやかは5枚の田んぼで栽培していますが、今日は無肥料無農薬栽培を始めて4年目の田んぼの稲刈りです。
雲一つない晴天のもと、家族で稲刈りができることに感謝。
明日は無施肥無農薬栽培を始めて2年目の田んぼの稲刈りをします。
明日の稲刈りが終わると あと2枚。
その2枚の田んぼの稲刈りは11月の上旬から中旬ごろにする予定です。

昨年まではコンバインで稲刈りをしていましたが、今年からはバインダーで稲刈りをすることにしました。
いなほ農園の田んぼでは、なんとなくバインダーの方が似合っている気がします。
稲刈りを始めようと思ったら猫が稲の中から出てきました。何か言っているような・・
稲刈りの終わった田んぼの隣の田んぼの稲刈りは11月の上旬から中旬ごろにする予定です。
完熟し ちょうど良い乾燥具合になったころに稲刈りをします。

稲刈りが始まりました

10月13日、今年最初の稲刈りをしました。
昨年まで野菜を栽培していた畑から転換した田んぼで、今年はササニシキを栽培しました。
今月の下旬からは風さやかの稲刈りをします。
一番最後の稲刈りは11月の中旬頃の予定です。
しっかりと登熟して一番美味しくなった時期を見極めて稲刈りをしたいと思います。

稲の穂が出始めました

昨日、久しぶりの雨の中を田んぼの水見をしていると穂が出ているのを発見。
昨年より3日ほど早い出穂です。
小雨の中、風に揺れている穂を見ていると、なんとなくうれしい気持ちになりました。

昨年まで畑だった無施肥無農薬6年目の田んぼです。ここではササニシキを栽培しています。

草との共存

今年は、田んぼにコナギが沢山生えている。
田んぼにはよく生える草で、背は高くないけど田んぼ一面に土が見えなくなるほど繁茂してしまうこともあり “強力な雑草” と言われている。
除草剤を使えば生えなくなるけど、除草剤は使いたくない、手で取るしかない。
昨年もだいぶ手で取った。
取りながらずっと考えていた。
こうやって手で取ることが本当に永続的な除草対策になるのだろうか。
たくさんの時間と労力を使い草を取ることは、自分自身は頑張ったという満足感みたいなものがあるが、この姿を見た人が「自分も無農薬でお米を作ってみよう」と思うだろうか。
お米づくりは雑草との闘い ということが良く言われる。
無農薬栽培では、その闘いの手段としていろいろな方法が実践されているが、どれも対症療法のような気がする。
草との闘い ではなく 草との共存 と考えたい。
永続的な除草対策は、そもそも草がほとんど生えないような田んぼにすることだと思う。
そうなってこそ無農薬でお米を作りたいという人が増えていくと思う。
今年とくにコナギが増えた原因として思い当たることがある。
もしかしたらこのコナギたちは、よりお米が育ちやすい田んぼに改善するために頑張ってくれているのかもしれない。
コナギを敵対視しないで「一緒に力を合わせて良いお米を育てようね」と、無理やりにでもそういう思いでコナギたちを見ることにしよう。

条間は手押しの除草機(田車)を押しているのでほとんど草がないが、株間にはコナギが一杯です。今は葉が細いですが、もう少しすると葉の幅が広くなってきてやがて小さな紫色の花が咲きます。