種もみ選別

4月21日、種もみの選別をしました。
真水で選別しました。
昨年まで塩水に入れて選別する「塩水選」をしておりましたが、濃い塩水の中に種もみを入れるのが何となく可哀そうな気がしておりました。
それに塩水の中に種もみが入るということは自然界ではないことなので、できるだけ不自然なことはしないようにしようと思い真水で選別することにしました。
塩水選は比重1.13の塩水の中に種もみを入れて、浮いた種もみをすくい出して沈んだ種もみを使うのですが、そうすることにより発芽や生育に問題のある種もみをより確実に省くことができるということです。
真水で選別するということは、浮く種もみがかなり少なくなり、問題のある種もみが多く残ってしまうということが心配されます。
昨年まではそのことが心配で、真水で選別する決心がつきませんでした。
しかし「そもそも無肥料無農薬で元気に育った稲が発芽や生育に問題があるような実を付けるわけがない、稲を信頼しなくてどうするんだ」
という思いが強くなり、真水で選別する決心がつきました。
塩水選の時は約30%の種もみが浮きましたが、今年は約5%だけが浮きました。
浮いた種もみのほとんどは実がしっかりと詰まっていないようなものでした。
この25%の違い、きっと昨年までは省く必要のない種もみまで省いてしまっていたのだと思います。
籾播きは5月1日、田植えは6月第1週の予定です。
今年はどんなお米づくりの年になるかとても楽しみです。

塩水の中に入れて申し訳ないな、という思いをせずに気持ちよくもみ選別ができました。